Love Forever

愛しくて切ない婚外恋愛

行雲流水


2022年も気が付けばあと2ヶ月

私の苦悩が始まる、

彼が倒れた11月が始まった

そして4年目を迎える


そんなことも、もう

私の中だけの苦患であり

区切りをつけるタイミングは

そろそろなのかも…と思索している

彼は今も闘ってるであろうし

ご家族はもっと辛いお気持ちであるに違いないが…


来春からは、3人の子ども達の環境が

ガラリと変わる

それぞれの新生活がはじまることとなる

こんな(私の勝手な)渦中で

よくぞここまで成長してくれて

もっとしてあげられたことがあったのに

こんな母でごめん

そう思うと、やはりその時がきたのかもしれない


「◯月◯日◯曜日/◯日目」

から始まる、彼への一文日記を

閉じよう


「ただの数字だよ」


いつも何かにつけては意味を持ちたがる私に

親友はそう言い続けていた


ずっと、彼との全てを忘れずにいたくて

1070日以上が経った今も

読まれることのない日記をつけてきた

本当はこれからもそうしていきたい

いつか逢えるその日に彼に伝えたい


そう思うのなら続ければいいのだけれど

"忘れずにいたくない"

っていう気持ちは違うな、と

忘れるはずなんてないのだから


今なら思える


彼は疲弊してしまったんだろう

グラン世代に突入してから

ひとまわり以上も

歳下の私と出逢い

本気で愛し愛されて

まるで若い頃のように

2人の将来を見据えながら

大切に、情熱をもって守り育み

そして、私と出逢うよりもうんと前に

命をかけて守ると誓ったであろう奥さまと

その間に授かった宝物たちとの

歴史も守りながら

人生のラストスパートを駆け抜けた3年間


彼の精根は尽き果ててしまったのかもしれない


今ならそう思う



彼が膝から崩れ落ちるように倒れた瞬間

誰かの名前を呼んだ気がする、と

当時、その場に居合わせた人に聞いた

きっと、それは私の名前だったにちがいない

そうにちがいない


今でも彼の私を呼ぶ声が聴こえる




2021年11月1日に

彼のアカウントが全て消えた

彼の意志ではないはずだけれど

きっと、奥さまがそうされたのだろうけれど


1年後の同じ日に

1072日目の今日、

私もそっと閉じようと思う


彼との絆は

私の身体に

永遠に消えることのないように

刻まれているから


Love Forever

1000日目

とうとう1000日の月日が過ぎてしまった



“明日は温泉旅行だね”


“また明日ね”


また明日も逢えるのに

何度も何度も抱き合って

何度も何度もキスをして

何度も何度も振り返って別れた


なぜかあの日は

もう一度、彼のもとへ駆け寄りたくて

走り出したときに


“明日逢えるんだから今日はもう帰るんだよ”


そう言って大きく手を振った姿が最後


あれから1000日


やっぱり彼が好き

大好きでどうしようもない


逢いたい

記念日

彼以外の人とは

記念日というものは不要だ

と、思っている


でも、元からの性分なのか

運命だとか、宿命だとか、縁だとか

スピリチュアルだとか、シックスセンスだとか

全てに意味があると思ってしまう


それが今日だった


2年前の今日

マナトと再会した日


再会した瞬間も鮮明に覚えているけれど

同時に

哀しみに打ちひしがれていた当時の全てが

フラッシュバックする

そう、忘れられないし、忘れたくない日々


それをも記念日と称してしまう…


あれからマナトとは

大波も小波もなく

常にフラットな状態で繋がり続けている


こんな関係で

やはりいつも思う


今日が最後の日になるかもしれない


毎日、そう思う


彼と私がそうだったように

私と今を過ごせている人たちと

いつ、その時がくるかと

毎日、毎日そう思っている


私の命が尽きるまで、

背負い続ける罪と罰でもある


もしかしたら、そのあとも