Love Forever

愛しくて切ない婚外恋愛

あの日から365日

未だに信じられないが

あの日から今日で一年になる


彼の容体は

今もまだ、知ることができずにいる


万が一の事があれば

それは必ず入ってくる


未だ、植物状態なのか

それとも、奇跡的に意識を取り戻し

本人の意思でリハビリが行われているのか

全くわからない


断言できるのは

万が一のことは起こっていない、ということだけ


彼と過ごした

あの、キラキラと輝いた3年間が

幻だったのかと思う日もあれば、

すがる思いに更ける夜もある


毎日声をあげて

泣き明かしていた日々が

少しずつ、泣かない日が増えてきて

でも、彼を想わない日はない



あの日という、私の生涯に刻まれたこの月は

私の誕生日もあり

毎日が、フラッシュバックとの戦いとなった


彼が全てだった日々を一瞬にして失っても

私には否応なく変わらぬ日常が待っていて

私を取り巻く環境も

変わらないこともあれば

変わり続けることもあり

また、それに順応していかなければならない


それが生きているということ


そして、人はひとりでは生きられない


人と関わりをもって

生きて、生かされている



縁とは不思議なもので

彼と一緒にいた頃に

私が必要としていた人とは疎遠になり

彼がいなくなってから

私に今、必要な人が私を支えてくれている


こんな風にしか生きられなかったのに

という、罪悪感の中で

私にぴったりと寄り添ってくれる人たちがいる


結論の出ない愚痴に

いつまでもつきあってくれたり

突然、思いつきで暴走しそうになると

引き止めてくれたり


そして、当然

一緒に泣いて笑ってくれる


「唯一、あなたにできないことって

身体を満たすことくらい?」


と言うと


「それはお互いさまだね」


と笑いとばしてくれた



それも、彼が引き合わせてくれた縁なのだと

全てに通ずるような気がしてやまない




あの日から365日、一年が経ち

新たなる第一歩、という気持ちになった


今まで中心にしていたスポーツから少し離れて

新しいことに取り組み始めた


切り離したことによって

得たものもまた、大きい


でも、それで決して、色褪せたり

薄れていくものではない


いつか逢える気がしてしかたがない


鮮明に今でも思い出すことのできる

彼の笑顔、声、匂い、ぬくもり


それらを私の身体に刻む

一生、消えない

彼と私のすべてを


Love Forever…