行雲流水
2022年も気が付けばあと2ヶ月 私の苦悩が始まる、 彼が倒れた11月が始まった そして4年目を迎える そんなことも、もう 私の中だけの苦患であり 区切りをつけるタイミングは そろそろなのかも…と思索している 彼は今も闘ってるであろうし ご家族はもっと辛いお気持ちであるに違いないが… 来春からは、... 続きをみる
1000日目
とうとう1000日の月日が過ぎてしまった “明日は温泉旅行だね” “また明日ね” また明日も逢えるのに 何度も何度も抱き合って 何度も何度もキスをして 何度も何度も振り返って別れた なぜかあの日は もう一度、彼のもとへ駆け寄りたくて 走り出したときに “明日逢えるんだから今日はもう帰るんだよ” そ... 続きをみる
記念日
彼以外の人とは 記念日というものは不要だ と、思っている でも、元からの性分なのか 運命だとか、宿命だとか、縁だとか スピリチュアルだとか、シックスセンスだとか 全てに意味があると思ってしまう それが今日だった 2年前の今日 マナトと再会した日 再会した瞬間も鮮明に覚えているけれど 同時に 哀しみ... 続きをみる
730日目
あの日から そう、彼が倒れたあの日から 1日目、2日目… と、毎日日記をつけている 今日で730日目 本当に1年は365日なんだと 今までこんな風に 数えてきたことなんてなかったから 本当に1年が365日あって 2年経つと730日になるんだと 初めてわかった 去年の1年間は 「去年の今日は…」 と... 続きをみる
梅雨の合間の晴れ間
あれから… マナトは復活し 1ヶ月経った今は 失っていたやる気を取り戻し また、私たちは定期的に逢って お互いに満たされないところを 補い合っている 彼女とは知り合って1年になる その彼女は私の処方箋 私に必要なことを 押し付けるわけではなく ヒントとして与えてくれる 私はそこから模索して答えを出... 続きをみる
残像
相変わらず、慌ただしい毎日の中で 当時は気にも止めていなかった会話、 彼の発した言葉の数々が 当時のまま、蘇る瞬間がある 忘れていたシーンや 彼のその時の表情までもが 鮮明に蘇るのだ その時々に、私も言葉を返していたのだが 今、ひとつひとつを思い起こしてみると 何気ない会話だったであろうその言葉た... 続きをみる
2度目の春
彼が私の隣からいなくなって 2度目の春 彼自身の娘のように可愛がってくれていた 我が娘も今日から大学生 高校の入学式の ツーショット写真を送った3年前は 「誰が撮ったの?」 と、露わに夫への嫉妬心をむき出しにしてたっけ 春独特の色、空気、匂いは 彼を想い出させる 彼も同じ様に感じてくれていることだ... 続きをみる
運否天賦
1年前の今日 歳下のマナトと 再会した日 「俺といた頃よりも綺麗になった」 「だけど…なんかあった?」 そう言われて涙が止まらなかった日 あの日から 毎日お守りのように 身に付けていた 水瀬さんからのプレゼントの品々が ひとつずつ、宝箱の中に仕舞われていった マナトに抱き寄せられた瞬間に 弾け飛ん... 続きをみる
あの日から365日
未だに信じられないが あの日から今日で一年になる 彼の容体は 今もまだ、知ることができずにいる 万が一の事があれば それは必ず入ってくる 未だ、植物状態なのか それとも、奇跡的に意識を取り戻し 本人の意思でリハビリが行われているのか 全くわからない 断言できるのは 万が一のことは起こっていない、と... 続きをみる
七夕に想う
一年前の七夕に書いた記事を読み返した 彼からの 溢れんばかりの愛情に 包まれた日だった それからわずか 4ヶ月後には 彼が 社会復帰が不可能な状態になるなんて 夢にも思わなかった 2年前も3年前の七夕も 彼に愛され 彼を愛したことが記してあった 更新されることのない、 遠く、過去のものになっていく... 続きをみる
空虚
最愛の彼が倒れてから 半年が過ぎる 相変わらず私は 毎日泣いている 彼を想わない日はない もうすぐ彼の誕生日 彼の誕生日の時期は 気候がとてもよく 毎年アウトドアで お祝いをしてきた 今年はもう、ない 来年も 再来年も 彼の写真に 泣きながら語りかけ、問いかける 私のために歌ってくれた動画で 彼を... 続きをみる
哀しい結末
さっきまで一緒にいた彼が 突然植物状態となってしまってから 3ヶ月が経とうとしている この3ヶ月の間に 彼のご家族も 私の家族も生活が一変してしまった 不倫は必ず誰かが不幸になる 誰か1人だけで済むのなら それが私だったなら どんなによかっただろう 彼が社会に戻らない人となったことで 彼のご家族に... 続きをみる